プロジェクトマネジメント入門(19)
これまでの内容をまとめてみましょう。プロジェクトで大事なのは、明確な目標を共有すること、現状を正確に認識することです。このための手段として、会議やレビュー、仕様書などを説明してきました。また、性格タイプや認知的不協和などの注意点も紹介してきました。
今までこれらをやっていないが、現状に満足していなくて、改善したいと考えている方もいらっしゃると思います。これからはじめる場合、以下のようなところから着手してみてください。
まず、自分自身が日記をつけます。ワインバーグの本から引用しますと、「たったいまから三箇月間、個人的な日記をつけるのに毎日五分間使うこと」となります。以下の点に注意してください。
- 必ず毎日書かなければなりませんが、同じ時刻に書く必要はありません
- 1文字も書かなくてもいいので、5分間の時間を使ってください
- webのように公開されたものではなく、プライベートな日記としてください
- 過去の内容を修正してはいけません
- 書く内容は、起こったこと、感じたことなど何でも構いません
これは毎日5分を費やすくらい、改善に真剣かというテストでもあります。そして、あとで日記を読み返すと、とても多くのことが学べます。
日記を書き始めたら、次はレビューです。プロジェクトで「問題がないと思われる小さな修正」について、修正内容のレビューを関係者でおこなってみてください。絶対にレビューで通り、10分以下で済むと思われるような、小さい修正で大丈夫です。意外な問題が見つかったり、レビュー参加者に変更が伝わったりすることで恩恵が受けられるのが普通です。もし時間を割く正当な理由が必要であれば、そのモジュールの担当者以外に向けた「教育のため」とするのが一案です。
会議でも、ほとんど手間のかからない改善が可能です。会議の最後に、「次回までの自分の作業はこれです」というのを、順番に発言してもらってください。本人に発言してもらうのが重要です。意識も変わりますし、達成できない約束が減ると思います。
いずれの場合でも、問題が見つかったときに担当者が非難されないようにすることが重要です。問題というのは期待と現実のズレで、これは現実を見ないで予測をおこなったために予測が間違っている状態です。楽観的な予測には、いずれ裏切られるわけですから、誰の利益にもなりません。
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日記は、以前紹介した「スーパーエンジニアへの道」に紹介されています。筆者の場合、本を読んだときには日記をつけはじめなかったのですが、しばらくして思い出してから書くようになりました。PCではなく、ノートとペンを使っています。
「見積もりは、仮説に過ぎない」といった内容を読んだ記憶があるのですが、どの本か調べられませんでした。